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東京芸術劇場シアターイーストで劇団、本谷有希子の『遭難、』を観た。
劇団、本谷有希子の作品を観るのは初めてだったのだけど、 本谷有希子さんのことは色々なメディアに出ている姿を見て 結構前からファンだったというか、何となく憧れがあった。 今回の『遭難、』はすごく好き、とはならなかったけど、 主人公の持っている自意識、卑屈さ、みたいなのは共感できるところがあったし、 (映画版『腑抜けども〜』の主人公にもそう思えるところがあった) こういう話を、ああいう雰囲気の本谷さんが作っているという事実込みで魅力的だなと思った。 ただ今回、当初主役(女性教師役)だった黒沢あすかが降板になったことで、 代わりに男優さんが演じていたことは、私にとってはかなりノイズで、残念だったなと思う。 あの役に黒沢あすかは、かなりはまり役だったと思う。 #
by maricojoe
| 2012-10-21 00:00
新宿バルト9で北野武監督の『アウトレイジビヨンド』を観た。
ちょっと期待はずれ。 前作アウトレイジは人間関係がどう転んでいくか読めない展開が楽しくて 結構好きだったのだけれど、そういった意味で今回は、 終始前作の答え合わせ的な展開だったなと思う。 けど、前作で終わっていたほうがよかったかと言われればそうとは思わないし、 前作が作られた以上、作られて然るべき物なような気がする。 期待はずれではあったものの観に行ったことに後悔は無いし、 もし事前に悪い評判を聞いていたとしても観に行ってたと思う。 なんかそんな感想。 #
by maricojoe
| 2012-10-16 00:00
池袋のジュンク堂書店に『窓の観察』刊行記念スライドトーク
『わたしが見た風景──街・写真・日常』を観に行った。 わたしは日頃あまり写真を撮らないけれども、かつて大学で設計課題が発表された時や、 設計事務所に居た頃、新しい物件が始まると、週に何回かその敷地の周辺や、 最寄りの駅のまわりを何時間か歩き回って写真を撮っていた。 今回、自分のそういう体験を何となく思い出しながら聞いていて、 その中で古谷利裕さんと柴崎友香さんが話されていた、写真を撮る上で感じている興味や魅力は、 (おこがましいけど)私が設計のために写真を撮っている時に感じていた興味に 通じるところがあるなと感じたのだけれど、 (たとえば古谷さんの土地の起伏への興味や、柴崎さんのパノラマ写真への興味) qpさんが話されていた興味や魅力は、今まで自分が写真を撮る上で 感じたこと(意識したこと)の無いものだった。 今まで人が写っている写真というのは、 それはどこかフィクションであるという思い込みがあったのだけれど、 (写真に写っている人が撮られていることを意識している場合はそれこそフィクションだし、 写っている人が気付いていなくても、撮る側が狙って撮っていたら、それもフィクションである気がする) qpさんは写真に撮りたいようなシーンを探しながら歩いてはいるものの、 それに出会った瞬間に写真を撮ると話されていて、 それはノンフィクションとフィクションが切り替わる瞬間なんじゃないかと思って、 人が写っている写真を、こういうふうに意識して見たのは初めてで何だか新鮮だった。 柴崎さんがqpさんの写真に、何かいけないシーン(ホラーのような)を見ているような気になる、 と話されていたけれど、昔ラジオで、ホラー映画の三宅隆太監督が、 ホラー映画を恐ろしく見せるメソッドとして、幽霊なり何なりが出てくるまでのシーンは 極力リアルな日常風景の描写を徹底する、ということを言っていて、 (いかにも日常的な風景の中に突如霊が出現することで、その瞬間恐怖を感じるとのこと) これはqpさんの写真に現れている「何かいけない感じ」にも通じるような気がした。 #
by maricojoe
| 2012-10-10 00:00
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